こんにちは。ケイザキです。
今日は何気なく、気付いたことというか思った事を書こうと思います。
私の本業での話です。
私の会社には少しおっとりしている子がいます。
おっとりしている分、同じキャリアの子に比べて覚えもゆっくりなんです。
だからやっぱり仕事をしていると比べられちゃうんですよね。
あいつに比べて遅い。とか
あいつの方が出来る。とか
あいつはやる気がない。とか
だからペアで仕事をする時に組みたくないって人も他の子より多くなっちゃうんです。
そんな事から私がペアを組む様になりました。
どんな子かはもちろん同じ職場だったから知ってるつもりでした。
だからこそ、その子がどこまで考えているのかを知るためにある大きな仕事を彼に任せてみました。
もちろん、彼が助けを求めたりした時には助けるし、取り返しがつかなくなる前にアドバイスをしようと思っていました。
私たちの仕事には”安全配慮義務”という物が付きまといます。
それは、私たちが依頼をした業者に仕事をしてもらう時に、安全を担保してあげなければならないという義務が法律に明記されています。
簡単に言うと、業者に怪我をさせないようにやる義務がある。という感じです。
私たちの職場には危険な物が沢山あり、メンテナンスをしてくれる業者に依頼をしていても、安全な状態を担保するために色んな手段でアプローチしてあげる必要があるんですね。
それをその子に丸投げしてみようと思ったのです。
もちろんバックアップが取れる範囲で。
まずは目的を考え、安全を担保するために何が必要かを考えてもらいます。
ここからは彼にやってもらうわけです。
今までは先輩が言ったことだけをやるというスタイルだった彼には大きな壁が立ちはだかります。
私も彼の今までを見ていて、直ぐにアドバイスをしなきゃいけないんだろうな。と思っていたのですが、彼はぎこちないながらもきちんとやり遂げたんです。
もちろん安全にきちんと配慮した上で。
その時に思ったんです。
私たちの職場は、人の育てかたが一辺倒すぎるなと。
良くも悪くも職人気質なところがあります。だから馴染めない子もいるし、正直私はこの感覚があまり好きでは無いです。
昔のいいものを伝承するのはいい事ですが、昔のやり方に固執してより良い方法にアップデートが進まないのが課題だったりもするからです。
だからこそ、この子は出来ない。と思われている子に仕事を任せる人が少ない。そう思います。
チャレンジして失敗だったり、注意を受けたから今の自分の思考やスキルが身についてきたという思いがあるのに、若い子に任せず出来ないなら誰かに付かせる。でも、ついた人からも道具の運搬等を頼まれ、本質的な仕事の中枢をこなさない。それじゃあ覚えれる事も覚えれないですよね。
もちろん、その子にやる気があればまた違う結果になるかもしれませんが、やる気を出させる事も私たち先輩の仕事でもあります。
仕事が出来ないと言われていたこの子のおかげで私はひとつの気づきを得ることが出来たんです。
任せることで人は成長する。と。
山本五十六の言葉にもありますし、頭では分かっているつもりなんですが、現実でそんな乖離がある事にも気づけたんです。
人を育てるのもまた人であると同時に、その人に育てられているのだと。
それに気づかせてくれた子に今日は感謝でした。
仕事を教えただけですけどね笑
でも、これからもきちんとチャンスを与えていかないと、人や組織は育たないと。
そんな大事なことを教わりました。
これから若い子と接する時も、先輩だからとか、キャリアが少し長いからとマウンティングするのではなく、人を伸ばせるようになりたいと願った日でした。
最後その子に
自信を持ってやれば大丈夫。やり方は全然間違ってないよ。きちんと伝えれば伝わるから、勇気を持ってやればいい。
と伝えました。
それがどう転ぶかわかりませんが、これからも彼に寄り添い応援して行きたいなと思いました。
皆さんの会社、仕事ではどうですか?
世代が違うと思想も違うものです。
なんでこんな考え方なんだ?
と思うことも少なくはないですが、相手からも自分はそう思われているんです。
だからこそ、相手を認め共存しなければいけませんよね。
マウンティングの先に本当の意味での共存はないような気がします。
今日が人生の1番若い日です。
明日からの気持ちの持ちようで組織の強化も、崩壊も色んなことが変わるきっかけになるかもしれません。
なにか思い当たる節があれば、自分を見つめなおしてみることは決して悪いことではないと思います。
皆さんのより良いビジネスライフを願って!
では、また!