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家族

祖父、免許を返納する

こんにちは。ケイザキです。

以前から祖父に家族総出で頼み込んでいたことがあります。

そう、運転免許証の返納です。

正直田舎だし、車がないと不便なのも分かります。

でも、タクシーは走っているし、自家用車だけだ選択肢ではないと思います。

まあ、それをやれって言われたらなかなか難しいんだというのもわかるんです。

でも、祖父はもうかなり高齢で、駐車場での車への接触事故を起こしていることもあり

人を殺す前に返納してもらいたい。

それが家族の願いでした。

半世紀以上車で生活をし、それを奪われることがどれほどの喪失感を生み出すのかも想像に容易いです。

でも、人を殺してからでは遅いし、人を殺してほしくない。

それが家族としての願いです。

しかし、本人もさまざまな葛藤の中で、わたしたちの話は平行線で数年が経過しました。

そして、高齢者講習もなんとか合格してしまったのです。

もうこの歳なら、家族とも相談して不合格にしてくれよ。とも思いましたが、役所もそんなに暇ではないですよね。

また長い長い交渉が始まりました。

本当に長かったと思います。

やっと、祖父の口から『免許を返納する』という言葉が聞けました。

今日が人生の一番若い日。

当人としても、悩み抜いた決断だったと思います。

祖母もいるし、どこかにいく時に誰かに頼らなければ移動できない状態となったのです。

それでも、自分の状況や家族の説得に対して決断をしてくれた勇気は素晴らしいと思います。

祖父はプライドも高く、人のお世話になるようなことは本当は嫌だと思います。

でも、そうも言っていられないのです。

認めてくれたことは本当に感謝するし、これからの人生をしっかりサポートしないといけないと思います。

それが、決断を後押しした”家族”としての役目です。

大きな決断をしてくれた祖父の人生で一番若い日が今日でした。

何事も決断して行動した日が人生で一番若い日です。

みなさんもそんな今日を見つけましょう。

では、また!